2019年11月1日 15:50
マンション停電は?台風被害「火災保険」でカバーされる〇と×
10月12日に上陸した台風19号では、死者が70人を超え、7万4,000棟以上の住宅が損壊や浸水などの被害を受けた(’19年10月25日・消防庁)。また、これまで水害とは無縁と思われていたタワーマンションでも、地下の電気設備が浸水し停電が発生。エレベーターが止まり高層階での孤立や、水道ポンプが動かず断水などの被害があった。この機会に家の火災保険の補償の範囲をチェックしよう。火災保険で台風の被害はどこまでカバーできるのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。
■マンション住人の火災保険は専有部分が対象
被災された方の心痛は計り知れませんが、お金の面では、火災保険で補償が受けられます。ただし、水害補償の付帯が必要ですが、最近、はずす方が増えています。
水害補償の付帯率は4年連続低下し、70.5%です(’17年度・損害保険料率算出機構)。
たとえ水害補償が付いていても、被害の種類や程度によって補償されないことも。どんなケースが補償されるのか、見ていきましょう。
【ケースA】大雨で近くの川が氾濫し、床上浸水した→◯
水害による保険金が支払われるのは、(1)床上浸水、(2)