2019年11月4日 11:00
ANA客室乗務員で45年 通算飛行時間3万750時間29分での出会い
と話す。
「5年生ともなれば大人と同じです。私はお食事をすすめるのも、ご両親とまったく同じように、もちろん敬語で、素材や調理方法まできっちり説明し、ご注文をうかがいました」
年が明けると大宅さんのもとに、女の子の父親からお礼の手紙が届いた。そこには、海外出張が多く、たまったマイルでファーストクラスを利用したものの、はたして子連れで乗っていいものか迷っていたこと、子どもを大人同様に扱ってくれて、子ども自身が感激していたことなどが綿々とつづられていた。
「私も返事を書くと、今度はそのお嬢さんから手紙をいただくように。以来、彼女との文通が始まりました。中学受験のこと、無事合格したこと、中学では吹奏楽部に入ったことなどの近況報告に、私までうれしい気持ちになりました。そして、本物の大人の女性になった彼女とは、今でも手紙のやり取りが続いています」
引退後も、人生相談や職場の愚痴の聞き役と、現役CAとの交流が続く。
さらに講演依頼を受けて地方に飛んだり、友人に誘われて18年来の愛車・BMWでロングドライブに出かけたり。そうかと思えば最近始めた囲碁に「奥が深いですね」と夢中になったり。
「今でも『飛べ』と言われたら飛びますけれど……、今の暮らしも楽しくて、とても充実しているんですよ」
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