「大嘗祭」で自らを浄化する「弁当」を作ろう!江原啓之さん考案
そして即位後初めて迎える新嘗祭を『大嘗祭』としているのです。数十年に一度しか行われないだけに、『何をする儀式なの?』という人も多いかもしれないですね」
今回、江原さんにこの儀式「大嘗祭」をいかに過ごすべきかの心得をうかがった。
昨今は洋食中心の家庭も増えているが、江原さんは大嘗祭の時季だからこそ、和の心を大切にした弁当作りを勧める。
「ご家庭ではぜひ祈りを込めて、お弁当をこしらえてみてください。大嘗祭でも供えられる日本各地の農林水産物、“海川山野のためつもの”を参考にした料理を詰め込み、これを携え、神社にお参りに行くのもよき日の過ごし方です」
江原さんお勧めの「大嘗祭弁当」の内容とその意味を紹介。
【鮭の由庵焼き】
勢いよく遡上する鮭は、みなぎるエネルギーの象徴。栄養価が高く、体を温めるともいわれる食材を食べて、生命力を高めたい。
【ほうれん草の磯辺焼き】
栄養価の高い冬場のほうれん草を使った一品。
古代の文書は“巻き物”が多かったことから、のり巻きも文化発展を願う縁起物とされる。【結びこんにゃくの煮物】
馬の手綱のような形の結びこんにゃく。「手綱を締める」というように、心を引き締め、戦いに備えるという意味を。