くらし情報『毒蝮三太夫 ラジオ番組50周年“下駄ロケ”へのこだわり』

毒蝮三太夫 ラジオ番組50周年“下駄ロケ”へのこだわり

放送日。まむしさんは、埼玉県草加市で創業90年の歴史を持つファッション雑貨店「フジヤ」を訪れた。

まむしさんが下駄を「カラン、コロン」と鳴らして入店するなり、「フジヤ」に集まったお年寄りや子どもたち、そして中継を見にきた草加市の住人たちからは「ワァ〜!まむちゃん!」と大歓声が。

「お、草加のオバケ屋敷みたいな顔のババアだなぁ」と言いたい放題のまむしさんに、大勢が手をたたいて笑っていた。

まむしさんは、自身が約40年続けているという“下駄”へのこだわりについてこう語る。

「下駄職人のもとを放送でたずねたときに下駄をもらって、履き始めたの。そしたら後日、「まむしさんの下駄の音がラジオから聞こえると、元気が出るんだよ」と言ってくれる職人が増えてさ。ずいぶんと下駄職人の数も減ったけど、浅草の『花川戸靴・はきもの問屋街』の伝統を支え続けようとする彼らの励みになればと思って」

しかし10年ほど前、ラジオの中継前に階段を踏み外し、左足の指を3本骨折。
中継はそのまま続けたものの、「下駄骨折」と呼ばれる大けがを経験した。「そのことを談志(立川談志さん・享年75)にも話したの。そしたら、談志が『5本中3本て、猛打賞じゃねぇか』って(笑)。

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