くらし情報『世界初の脳波でラップ。ALS患者の可能性を拡げたイベント』

2019年12月24日 14:04

世界初の脳波でラップ。ALS患者の可能性を拡げたイベント

をしており、経口の食事ができない。さらに手足も動かなくなってきており、自立歩行ができないため車椅子で移動している状態だ。

開演前の会場内には、15年に彼と結婚した妻の木綿子さん(35)の顔が見えた。

「徐々に進行していくALSと闘いながら、毎晩遅くまで準備して、今日を迎えることができました。みなさまのおかげです」

詰めかけたおよそ500人の観客の中には、車椅子を利用している患者さんやご家族、支援者などの姿もみられた。その後、ミュージシャンたちが多様な音楽ライブを奏でて、会場は最高のグルーブとなった。

イベント前半のヤマでステージに上がったのは、ロボットコミュニケーター・吉藤オリィさん(32)。

武藤さんと同世代の彼が開発した分身ロボット「Orihime」。
難病を抱えている人、寝たきりの人、育児などで在宅勤務の人などが、パソコンやスマホの文字盤を通して「Orihime」に指示する。ロボットはそのとおりに発話し、他者とコミュニケーションを図ることができる。吉藤さんは、わが国でこれから進んでいく超高齢社会に備え、ロボットテクノロジーの担う重要性を熱くスピーチした。

そして、クライマックスの「ブレインラップ」

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