くらし情報『世界初の脳波でラップ。ALS患者の可能性を拡げたイベント』

2019年12月24日 14:04

世界初の脳波でラップ。ALS患者の可能性を拡げたイベント

では、武藤さんが登壇。電動椅子に腰かける彼がゆっくりゆっくり、一語一語、声を懸命にふりしぼって発する。

「ALS患者さんが、一番思う恐怖は、『TLS』(=体のほとんどの筋肉が動きを奪われ、残る眼球の動きもままならなくなる「完全な封じ込め状態」の意)です。しかし、不可能を可能にしていく挑戦をしたい。脳波を使って伝えていくのもひとつ。つまり、脳波を読み取るシステムによって、表現します。ALSと闘っている人をはじめ、多くに希望を与えたい。たとえ全身が動かなくなっても、表現できる手段をあきらめてはいけないんです。
それを音楽で伝えたい。伝え続けたいです!」

以前より、発生がしづらくなっているようにも感じられたが、最後までしっかりと宣言した。

そして世界初の試み、最新テクノロジー、脳波を使ったパフォーマンスの開始だ。

脳波からラップを生成するシステムを構築。AIが、あらかじめ武藤さんが言いそうな言葉を学習、記憶しておいて、武藤さんの脳波がその言葉に反応を示したとき、AIがそれを拾う。そして、その言葉を今回、ラッパーが自分のラップとともに伝えた。

演奏が始まり、ラップのリズムとともに、徐々に歌詞がスクリーンに映し出されていく。

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