くらし情報『「貯蓄から投資へ」新NISAに潜む落とし穴を荻原博子が警鐘』

2020年1月10日 15:50

「貯蓄から投資へ」新NISAに潜む落とし穴を荻原博子が警鐘

投資対象はつみたてNISAとほぼ同じで、低リスクの投資信託といわれます。

2階部分は一般NISAを引き継いだ形で、個別の株式にも年102万円まで投資できます。新NISAは原則として、1階の積立投資をした人が、2階で投資できるようになります。投資額は合わせて年122万円。5年間は非課税です。

NISAは従来わかりづらいといわれましたが、新NISAは今まで以上に複雑で、仕組みを理解するのが大変です。実際に投資する意欲がうせてしまうのでは。

また、1階の積立投資は低リスクといわれますが、積立預金とは違い、リスクがないわけではありません。
それどころか、対象商品には値動きが激しくなる恐れのある新興国への投資信託も含まれています。「金融庁のお墨付き」などと宣伝する金融機関もありますが、決して「何を選んでも安心」ではありません。自分でリスクを理解することが大切です。

さらに今、一般NISAとつみたてNISAがすでにあり、利用者はどちらかを選んでいます。制度を存続させたいなら、それぞれを期間延長すればいいだけなのに、わざわざ、つみたてNISAの土台に一般NISAを積み上げたような新NISAを創設することに、どんな意味があるのでしょう。

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