ミルクボーイ「“うちの息子は芸人”病床のおかんの言葉に奮起した」
キャリア当初は順風満帆だった。
内海「でも(’10年に)M-1がいったん終わってしまって。目標を見失ったんです」
それから5年ほど、内海はギャンブル三昧。駒場は自分をかわいがってくれていた今田耕司(53)ら、先輩芸人たちと遊びに興じる日々。いつしかネタを作ることもなくなっていた。
駒場「正月と夏は今田さんに毎年旅行に連れて行ってもらって」
内海「僕はいつも競馬場かパチンコにいました」
駒場「でも、’15年ごろ、海原やすよともこさんに『今はあんまり漫才やってないらしいね。ミルクボーイって昔は面白かったって聞いたよ』って言われて……。その一言を聞いて恥ずかしくなって『これは変わらなアカンな』と思うきっかけになりました」
’15年にM-1が復活したことも追い風になり、真剣に漫才に取り組み始めた。
駒場は先輩からの誘いを断るようになり、内海はギャンブルを断った。その結果、10回目のM-1挑戦で見事栄冠に輝いた。
内海「2年前、彼女から今までになく真剣にM-1の決勝にホンマに出てほしいと言われて。それから目標を書いた紙を部屋いっぱい張るようになったんです。一昨年は『橋本環奈ちゃんと共演する』と書いたんですけど、『そんな欲望は書くな』と怒られたんで、去年は『親孝行する』とか真面目なことしか書けなかった(笑)」