2020年2月3日 16:00
元刑事が警鐘鳴らすスマホの危険性 カギは直観力とアナログ力
2019年)。それに伴い、SNS利用者も増えている。佐々木さんは、現代の子どもが抱える危険性についてこう語った。
「Twitterの140文字だけで状況を決めつけてしまうように、物事を断片的に判断してしまいがちだと思います。たとえば、ある大学の学園祭で『有名アイドルが握手券を配る』という嘘の情報が流れました。すると、そのまま信じた学生が詰め掛けてしまったということがあったのです。入ってきた情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、すべての事柄に『奥行きがある』と知ってもらいたい。そのためには、情報を客観的に観察して判断する『直観力』が必要です」
佐々木さんが提唱する『直観力』を養うためには、『アナログの考え方』が必要だという。
「スマホやインターネットに頼らず、自力で問題解決できるようになること。たとえば通信障害などでスマホが使えなくなっても、対応策を何通りも把握しておく。それが『アナログの考え方』です。様々なコミュニケーションや経験を通じて、問題解決する発想や知識を養ってもらいたいです」
そのためには、親がネットリテラシーを向上させる努力も必要だ。
「大人の価値観と照らし合わせて判断できる子どもは、身を守ることができる。