2020年3月25日 06:00
東村アキコ 新作“お稲荷さん”描いているときの“不思議体験”
もういっそ後回しにしちゃおうかな……そう思った途端、仕事場の全てのパソコンからタブレットまで、デジタル機器の調子が悪くなってしまったんです」
東村さんとアシスタントがさまざまな漫画に使うため、数百枚ほど描きためていた背景の素材イラスト。そのデータが、ごっそり消えてしまったのだ。
「でも、お稲荷さんにまつわるような神社、稲、そして田んぼのデータだけは残っていて……。『これはお稲荷さんが“続きを描け”って怒っているんですよ!』とみんなが言いだすもんだから、あきらめかけていた原稿を必死で描き上げたんです。ウソみたいな話に聞こえますけど、これ、マジですからね!(笑)」
稲荷神社へお参りをはじめてから、代表作『東京タラレバ娘』が“漫画界のアカデミー賞”といわれる米国のアイズナー賞(最優秀アジア作品賞)を受賞した。
“お稲荷さんパワー”のおかげで絶好調!と笑う東村さんが次に狙うのは……?
「やっぱり、この『稲荷神社のキツネさん』を実写映画化してほしいですね。ちゃんと2時間の映画になるように、サイドエピソードも作りますから、関係者のみなさま、お願いします!(笑)主人公は、誰に演じてほしいかなぁ……。