志村けんさん「今のテレビは画一的」朝ドラ決断にあった憂い
70歳にして役者挑戦を続けていた志村さん。その裏には今のテレビ業界を憂う考えがあったようだ。
「志村さんは最近のテレビ番組を見て『コント番組も時代劇もどんどんなくなって、画一的になってきた』とこぼしていました。長年にわたって第一線で活躍してきた志村さんは『今のテレビ業界を変えていきたい』という気持ちが芽生えていたようです。だから自分がまったく新しいことに挑戦することで、化学反応を起こしたいと考えたのでしょう」(芸能関係者)
そこには同じく俳優に挑戦した、いかりや長介さん(享年72)の存在もあったのだろう。かつて不仲が報じられたこともあった2人。だが昨年4月の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で志村さんは「僕の師匠としては間違いなかった」と語っていた。
「最近の志村さんは、亡きいかりやさんについて『何か新しいことに挑戦する気持ちはわかる気がする』と話していました。
そして『俺も(いかりやさんみたいに)賞を狙おうかな』とも。年を重ねた今の自分だからこそ、できる演技がある。そしてそれがエンタメ界の未来につながっていく。そう信じて、志村さんは覚悟を持って取り組んでいたのだと思います」