志村けんさん「月が綺麗です」深夜に送っていた孤独のLINE
奥村さんには、大御所芸人が人知れず抱えていた“本音”も漏らしていたという。
「あれだけの方なのに、『いくつになっても何年やっても、舞台は慣れるものじゃないよ。舞台中は眠れないんだ』と言っていて、びっくりしたことがあります。それに『お笑いのネタが思いつかない』『ネタがかぶってしまう』と言って、悩んでもいたこともありました。『志村魂』といえば、『天才!志村どうぶつ園』で共演している相葉雅紀さんのことも言っていました。『相葉くんは毎回、自腹でチケットを取って見に来てくれるんだよ』と言っていましたね。
あとは、いかりや長介さんの名前を出すこともあって『これからは、役者に力を入れていきたい。役者が夢』とも言っていました。
最近も『映画で初めて主演するんだよ』と、すごくうれしそうに話していたんです。だから撮影の日も、とても楽しみにしていたんだと思います。その矢先に亡くなってしまうなんて、あまりにも残酷です……」
志村さんは、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』(12月公開予定)での初主演が決まっていた。4月から撮影に合流する予定だったが、コロナウイルス感染が判明したことでやむなく出演を辞退している。