くらし情報『介護の落とし穴「父は施設、母は自宅の二重生活で破綻寸前に」』

2020年5月13日 11:00

介護の落とし穴「父は施設、母は自宅の二重生活で破綻寸前に」

介護費用はすべて自己負担が1割の場合の金額だ。

「介護は本人ばかりでなく、家族全体の問題です。これを機に親子や夫婦で話し合ってほしいですね」

【ケース1】父は途中から「グループホーム」、母はずっと「在宅介護」の場合

地方都市に住むCさんの両親は、月20万円の年金暮らし。夫婦2人では、厳しい生活だった。

Cさんの悩みは、父の認知症。最近は物忘れに加え、家族への暴言も出てきた。そんな父は80歳で要介護1、同時に申請した77歳の母は要支援1と認定される。

母が自宅でゆっくり過ごす時間を確保するため、父にはショートステイやデイサービスなどさまざまなサービスを利用できる小規模多機能型居宅サービスを、母は健康維持のためデイサービスの利用を開始した。


父が84歳になると、認知症が進行し、母だけでは面倒が見られなくなったので、父にはグループホームへ入所してもらった。

ぎりぎりの年金暮らしだったため、グループホームの月額利用料は大きく、父の長生きを望みつつも、赤字状態の家計の心配は尽きなかった。そんな生活が4年ほど続き、父が亡くなった。

それからは、母は訪問介護とデイサービスを利用しても年金だけで日々の生活を送ることができ、87歳で亡くなった。

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