2020年5月13日 11:00
介護の落とし穴「父は施設、母は自宅の二重生活で破綻寸前に」
具体例を紹介したが、齋藤さんはこう注意を促す。
「あくまで概算なので、各ご家庭の事情に照らし合わせてください。さらにこのほかにも、予想外の医療費など“アクシデント”は起こるので、さらに余裕を持った資金計画が必要です」
また“ついのすみか”を決める際、お金ばかりでなく“人”もしっかりと見極めなくてはならないという。
「利用料が安くても、介護レベルが高い施設はあります。その逆の可能性もあります。入居候補先には事前に見学、施設長に面談をし、理念や施設内の日常の様子も見ておきましょう。さらに、スタッフの離職率なども参考にしてください。次々に人が入れ替わる施設は、介護レベルの低い人材も紛れ込むため、要注意です」
絶対に後悔をしないために、ついのすみかは慎重に選びたい。
※1総務省「家計調査報告2019年」の「高齢単身無職世帯の家計収支-2019年-」における消費支出額。※2総務省「家計調査報告2019年」の「高齢夫婦無職世帯の家計収支-2019年-」における消費支出額。
「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
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