くらし情報『課題はあるが…先駆けて検査行う医師が話す抗体検査の必要性』

課題はあるが…先駆けて検査行う医師が話す抗体検査の必要性

(久住さん・以下同)

つまり、発症から約2週間が経過した患者なら、ほぼ抗体を検出できるということだ。

「ただ、この調査はPCR検査が必要とされるほど症状のある人を対象にしています。軽症や無症状の人では、作られる抗体の量が少ない可能性があり、このキットで検出できるのかという未知の部分もあります」

まだまだ課題のある抗体検査だが、それでも緊急時だからこそ進めるべきだと久住さんは語る。

「院内感染や重症化リスクの高い高齢者の世話など、不安と隣り合わせで仕事をしている医療関係者や介護従事者などへの検査は、迅速に進めるべきだと感じます。当院でも、『感染していたかも』という救急病棟の医師がいらっしゃいました。結果は陰性で、『今後も感染しないように、より一層気をつけなければ』と感じられたようです」
一般の人たちの免疫状況を確認することも、有益なデータとなる。

「人口の60%以上に免疫があれば、集団免疫といって感染拡大を抑制できるといわれています。海外ではすでに、どれくらいの人に感染歴があるのかを調査するために、大規模検査が行われており、ドイツの流行地では約14%、アメリカ・カリフォルニア州のサンタクララ郡では約4%が抗体を持っていると推計されています。

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