2020年5月14日 11:00
コロナ死の約2割が基礎疾患持ち ダイプリ派遣医師語る注意点
コロナ死亡者のデータを徹底調した。
「病院にもよりますが、コロナに感染した患者さんが危篤になった場合は、ご家族の希望次第で、防護服を着てできる限り直接お別れができるよう工夫をしています」
こう語るのは、ある大学病院の感染部門で勤務する看護師・Aさん。ICU(集中治療室)で、日々、新型コロナウイルス治療の最前線に立っている。そして、数々の“別れ”の現場も目撃してきた――。
日本で新型コロナウイルスの感染者が発生してから4カ月。感染拡大を受け、4月には緊急事態宣言が発令された。しかし、5月4日には安倍晋三首相(65)が5月末までの延長を発表するなど、収束の兆しは依然見えない。
なかでも人々を不安に陥れているのが、症状の重さだ。40度近い発熱でも軽症とされ、すでに日本でも多数の死者が。
「日本でのコロナ感染者の死亡率は約3.6%。イギリスの14.8%、アメリカの6%と比較すると、先進国のなかでは低いほうだと言えるでしょう。しかし、PCR検査実施数が諸外国と比較して少なく、『コロナの死者はもっといるはず』という懸念を示す医療関係者も少なくありません」(医療ジャーナリスト)
いまだ謎のベールに包まれている新型コロナの死者。