コロナ症状は10日目前後に注意 基礎疾患なしで両肺重篤化も
初期の診断では肺炎の症状はなかったのに、1~2日で肺炎が急激に進行していることがあります。たとえば、最初にレントゲンやCTを撮った際は、左肺の下側にわずかな影があっただけなのに、翌日には両肺に広がっていたということがあったんです。これは細菌性の肺炎ではあまりないこと。普通は片肺だけなのにコロナは両肺に一挙に広がってしまうから、いきなり悪化して重篤化してしまうことがあるんです」
熱の出方にも特徴があるという。
「最初から高熱が出る方もいますが、熱が一度下がって落ち着いた後、再び上がる人もいます。最初に38度で、3~4日で37度台に下がり、6~7日目に39度台まで上がった例が。これも理由はわかっていませんが、2度目の発熱のほうが高い傾向があります」
米国では川崎病に似た症状も見られ、血栓も症状に挙げられている。重篤になると退院するまで長期間かかると嘆くのは、コロナ感染者を受け入れる関西地方の大学病院の現役看護師だ。
「1~2カ月は間違いなく入院することになります。人工呼吸器をつけた方は、肺に多大なる負担がかかってしまいますから、PCR検査が陰性になってもしばらく呼吸器を外せないことも多いです。