くらし情報『医療従事者襲う“理不尽の嵐”…院内の軋轢、家族団らんゼロ』

2020年7月22日 11:00

医療従事者襲う“理不尽の嵐”…院内の軋轢、家族団らんゼロ

「コロナ治療に関する危険手当は、うちの病院では1日2,000円。家族と接しないためにホテル住まいする先生方もいるのを思うと、ビミョーな金額でしょう。コロナでは、陰性になるまで入院が続いたりします。すると患者さんは、入院はしていても、見た目は普通に元気で、医師は体温や血圧を測るだけという作業になる。一方、通常の病棟では、相変わらず目まぐるしい日々がある。そこで、『こっちのほうがメチャ忙しいのに、コロナユニットだけ手当をもらってズルい』という、不公平感を口にするスタッフもいて、病院内の一部に険悪な雰囲気があります」

さらに日常生活でも、理不尽な思いをさせられる場面もーー。

「職業差別とまではいきませんが、子どもの保育園の保育士さんからは『コロナの患者さんも診てはるんですか?』と、何度も聞かれます。ああ、嫌がられているんだろうなとは、感じますね。
うちは夫も医療従事者ですが、ここ4カ月ほどは別居で、夫は別に借りているアパートから通勤しています。コロナ以降、家族の団らんはゼロですね。そんななか、先日も2人の患者さんが退院しました。心配されていたエクモ(人工肺)までいかず、人工呼吸器の段階で回復したときは、本当にホッとしました」

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