2020年7月22日 11:00
医療従事者襲う“理不尽の嵐”…院内の軋轢、家族団らんゼロ
前出のAさんも、次のように語る。
「そんなに仲のよくないコから急に連絡が来て、『いつ第2波来るん?』など冷やかしみたいに質問されたり。コロナ以降は、自然に自分から看護師であることを言わなくなりましたね。同僚の看護師が保育園に子どもを迎えに行ったら、自分の子だけマスクを付けさせられていたと、嘆いていたことも」
コロナ医療の現場も、いったんは落ち着いたかのように伝えられていたが、実は今もなお医療崩壊寸前の過酷な状況が続いていた。Aさんはこう続ける。
「昨日も、2名運ばれてきましたから、現在は6名のコロナの患者さんが入院されています。ベッド数はICUと専用病棟を合わせて約70床ですが、医師は救命部門でたった8名ほどで、ずっと足りない状態です。私たち看護師は20名くらいですが、逆に人数は減ってますね。
というのも、新人さんなど、コロナのピークがひと息ついた6月ごろから、忙しかったころの後遺症といいますか、ストレスなどで体調を崩して休むことが多くて。日勤も、今いる人数ギリギリで回している状況は変わりません」
コロナ医療最前線の悲鳴に、国や自治体はどう動くのだろうか。
「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
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