くらし情報『「涙流すまでに24年…」高知東生が母の自死を公表した真意』

「涙流すまでに24年…」高知東生が母の自死を公表した真意

これらの報道について、高知さんは「自死遺族だからこそわかることがある。まわりが軽はずみに言ってはいけないこともある」と語気を強める。

「臆測で報じるマスコミに腹が立ちました。私も母が亡くなったとき、遺族として『真実は何であれ、そっとしておいてほしい』と願っていたことを思い出します。

これは励ましや慰めなど、優しい言葉にも言えること。母が死んだとき、多くの人が励ましてくれました。でも正直、その優しさがつらかったんです。どんな言葉も受け入れる余裕がない。
『お前がおふくろを生き返らせてくれるのか?』としか思えませんでした」

身内の死という悲しみを受け入れるには、時間がかかる。高知さんの場合は現実を直視し、涙を流すまでに24年もの歳月がかかったという。

「死んだ母と同じ41歳になったときのことです。リビングでテレビを見ていたら、横で家事をする当時の妻がふと目に入りました。彼女も私と同じ歳。そこで『ああ、おふくろはこの若さで死んだんだ……』と思ったら突然、涙が止まらなくなったんです」

赤裸々に過去も現在も語れるようになったのは、高知さんが「薬物依存回復プログラム」に取り組み始めてからだった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.