強運掴んだ脚本家・中園ミホ「空亡期」が生んだ大ヒット作
それで、代理で私が鑑定することが増えていったのです」
そしてこの経験が、後に脚本家としての土台に。中園さん自身も人生の岐路に立たされると、占いを手がかりに選択・決断してきたという。
中園さんの占いで肝心なのは、人生のサイクル12年周期のなかで必ず巡ってくる冬の時期、「逢魔」「空亡」「未明」を「決して悪い時期ではない」ととらえること。この期間を「修行の時期」ととらえ、真摯に向き合うことで運気は上昇すると説く。
そして、特に大事なのが、「空亡期」と位置付けられている「逢魔」「空亡」の2年間の過ごし方。実際、中園さんの出世作『やまとなでしこ』(’00年)、『Doctor-X 外科医・大門未知子』(’12年)、『花子とアン』(’14年)はすべてこの空亡期に書かれたものだ。
「占いをよく知る人は、この時期を恐れている人が多いんです。私もかつてはこの時期に引き受けて大丈夫だろうかと不安になり、霊能者の方に相談したりもしました。
いまになってわかった法則は、空亡期とは人生の課題が降りかかるとき。確かにトラブルは頻発しますが、決して恐れる必要はないのです。逆に難題から逃げずに向き合うことで、その後の10年を豊かに過ごせるようになります」