くらし情報『産後1年未満の死因1位は自殺 9カ月にもっとも多い理由は』

2020年10月6日 16:00

産後1年未満の死因1位は自殺 9カ月にもっとも多い理由は

92人の命を絶った時期を調べると、出産直後の1カ月で10人。その後も続き、9カ月で最多の13人だった。同センターこころの診療部・立花良之診療部長に、このデータ結果について聞いた。

「あくまで一般論としてですが、産後の自殺で多いのは3~4カ月、その後は減り、また8~9カ月ごろにも増えています。明確な理由は不明ですが、8~9カ月頃に自殺者が多い理由の可能性として次のようなことが考えられます。

まず、産後うつが長引いている場合。産後うつの症状は産後2週間~1カ月くらいなど比較的早い時期が多いです。しっかり休むことで数週間位でよくなることが多いです。
こじらせてしまうと回復に月単位以上かかってしまうことがあります。産後うつの要因には色々なことがいわれています。3~4カ月の場合は、出産後の母体のコンディションなども影響しているかもしれません。

一方で産後8~9カ月など時間が経ってからうつ状態になった場合、“産後うつ”ではなく“育児期のうつ”ということになります。育児期の疲れが心身ともにあるところに、もともとの要因、例えば“つらい気持ちになりやすい”などが重なって死にたい気持ちになってしまうことがあります。

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