小柳ルミ子 引退考えたコロナ禍「もう私の居場所はない」
もう頑張らなくていいのよ』と“言う”んです。私を責任感の強い人間に育ててくれた母が。私は独りで身軽なので、引退して迷惑をかける人もいません。仕事がないのに事務所に所属していることも耐えられなかった」
そして7月2日、68歳の誕生日に大きな決断を下す。
「バースデーイベントもキャンセルに……もう、潮時だな、と」
そのときを振り返り、一つ一つの言葉を、じっくりかみしめる。
「私にはもうポジションがない……そのことをやっと認めたというか。これは私の運命。仕方ない。
芸能界から身を引こう」
7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にした。
「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」
突然の告白に、マネージャーをはじめ、まわりは慌てた。
「でも引退は、とことん考えた結論。ガマンしてガマンして、ゆっくりと膨らんでいった風船が、極限になり割れる感じでした」
ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)