くらし情報『近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀』

2020年11月12日 06:00

近所の人は減刑の嘆願書を検討…神戸市祖母介護殺人の悲哀

でも、介護はA子ちゃんが1人で背負っていたのですね」(近所の住民)

A子は幼いころに両親が離婚し、母親と暮らしていたが、母親が亡くなり児童養護施設に。その後、祖母が引き取った。地元紙記者が語る。

「A子は、しばらく祖母の家で暮らしていましたが、気性の激しい祖母との生活で精神のバランスを崩してしまい、中学校に上がったときに叔母の家に身を寄せました。ところが、’19年2月に、祖母はアルツハイマー型認知症と診断され、要介護4に。1人ではトイレに行くことも身の回りのこともできなくなってしまった。親族から『あんたがするのが当然』と言われて、祖母の面倒をA子がすることに。祖母は幼稚園の先生になるための学費や生活費を工面してくれた人。
自分がやるしかないと思ったのでしょう。幼稚園教諭として働きだして1カ月後に祖母と同居が始まりました」

それから5カ月間は祖母の介護をたった1人で担っていたA子。夜中に何度もトイレに起きる祖母につきそい、睡眠時間は毎日1~2時間だった。親戚からケアマネジャーとの接触を禁止され、相談する人もなく孤立無援での介護が続いた。さらに仕事場でも……。

「幼稚園での仕事では、ミスをしたり、遅刻したりすることもあって上司や同僚からよく叱られていたようです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.