くらし情報『医師語るコロナ後遺症「日常生活がままならないほどの倦怠感」』

医師語るコロナ後遺症「日常生活がままならないほどの倦怠感」

コロナ後遺症を診るようになったきっかけは、患者の“異変”だった。

「今年2月下旬ごろから、うちに長年通院している患者さんの中から、倦怠感や体の痛みなどの症状を訴える人が出てきたんです。ツイッターでそれを発信したところ、同じような症状を訴える方がどんどん受診に来られるようになって」

こうした症状を抱える人がSNSでコロナの後遺症ではないかと発信すると、「不安をあおるな!」「デマだ!」などと心ない誹謗中傷を受けることが少なくない。しかし、コロナの後遺症の存在は世界では常識だ。

「コロナ後遺症の研究が進んでいるイギリスの大学、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが約4,200人の患者を対象に行った調査でも、同様の症状に苦しむ患者がいることが明らかに。また、和歌山県が9月、県内で新型コロナに感染し、2週間以上経過した163人にアンケートを実施したところ、46%の人が嗅覚障害、倦怠感、味覚障害、呼吸困難などの症状を訴えています」

さまざまな症状を有するコロナ後遺症だが、体に異変を感じたらどうすればいいのか。

「早めに医師に相談することです。ただし問題なのは、コロナ後遺症に理解ある医師が少ないこと。

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