2020年12月11日 15:50
放っておいたら半額に…販売開始が古い「ゾンビ投信」に用心
「貯蓄から投資へ」の世相を受けて、投資信託(以下・投信)を始めている人も多いと思うが、最近“ゾンビ投信”なるものが増えていると話題になっている。そんなゾンビ投信について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。
■25年間で半額以下に目減りすることも!
ゾンビ投信とは、販売開始が古く、手数料が高くて運用効率が悪いのに淘汰されず、いまも残っている投信のこと。
代表格には’00年に売り出された「ノムラ日本株戦略ファンド」などが挙げられます。手数料が高いうえ、発売直後にITバブルが崩壊して、当初10万円の価格が4万円に下落。多くの方が損失覚悟で売却しましたが、投信自体はいまも残っています。
ゾンビ投信は、リスクが低いとされるインデックスファンドのなかにもあります。インデックスファンドとは、日経平均など「指標」に連動した値動きをする投信です。
たとえば日経平均を指標とする投信はいろいろありますが、指標が同じですから値動きは当然同じです。だったら運用成績も同じだろうと思いがちですが、実は投信ごとに違います。なぜって、投信によって手数料が違うからです。
投信の手数料は3種類あります。