2020年12月12日 11:00
社労士語る主婦の就活“スキルの棚卸し”できていない人も
「仕事の質を高めたいと思って、秘書検定2級やファイナンシャル・プランナーの資格を取りました。その後、教授が退官して研究室が閉鎖になり、私も無職になってしまいましたが、そのとき私の年齢は50歳間近。あせってハローワークで求職活動しましたが、当時は年齢制限が厳しく、すべて不採用となってしまいました。幸い、市の広報誌で無料のキャリア相談があることを知り、相談したところ、『何が得意なの?』と、これまでやってきた仕事のことを聞かれました。『一貫しているのは、よく人から相談されて、人の支援をすることが好き』と、答えたらキャリアコンサルタントになることを勧められたのです」
キャリアコンサルタントとは、企業の人事・教育部門、ハローワーク、人材紹介・人材派遣会社など幅広い分野で必要とされている国家資格で難易度は高め。
「年齢で賞味期限が来ない自分を作ろう」と決意し、懸命に勉強して資格を取得した田邊さん。その後は「マザーズハローワーク」で女性たちに就職支援をすることになった。そのとき、「自分は何ができるのかわからない」「どんな強みがあるのか自分にはわからない」といった主婦たちが多いのに気がついたという。