くらし情報『「麒麟がくる」光秀が義昭に涙の決別 史実は全然違っていた!』

「麒麟がくる」光秀が義昭に涙の決別 史実は全然違っていた!

そして“あり得ない史実”の当事者としてもたびたび登場してくる。

「第36回『訣別』では明智十兵衛(後の光秀、長谷川博己)が三条西実澄(石橋蓮司)の付添人として、帝である正親町天皇(坂東玉三郎)と言葉を交わすシーンがありました。普通に考えれば、あり得ません。ましてや町医者の東庵が天皇と碁を指していましたが、これはもっとあり得ない(笑)。公家の中でも五位以上の位の人しか昇殿できませんから。仮に言葉を交わすとしても、庭中でひざまずいて顔を上げられない状態での接見ぐらいでしょう」(渡邊さん)

いっぽう大河ファンから高評価だったのが、『訣別』のラストシーン。織田信長(染谷将太)と対峙することを決めた足利義昭(滝藤賢一)の前で、十兵衛が涙ながらに決別を告げる。その鬼気迫る演技が感動を呼んだ。
ところが、史実はかなり違うようで……。

「じつは所蔵されている明智光秀書状には、その1年ぐらい前の元亀2年(1571)に十兵衛は出家をする覚悟で義昭のもとを離れたがっていたことが記されています。ちょうど坂本城の城主になったころです。京に上洛した当初、十兵衛は信長にも義昭にも仕える立場で両者の調整役でしたが、途中から義昭に対して嫌気がさしていたと思われます。

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