「家にきたからOK」は間違い!“正しい性的同意”の取り方とは
「性に関する社会問題にかなり注目が集まっていて、それはとてもいいことだと思います。ただ、男性の場合、どこに問題があって、それの何が問題なのかがわからないということが多い印象があります。社会全体が変わっていくなかで、自分にできることを考えたときに、関心のない男性にもわかる言葉やなぜ問題なのかを論じる本が必要かという問題意識からこの本を書きました」
こう語るのは12月15日に『知らないと恥をかく「性」の新常識』(光文社新書)を上梓した東京大学大学院在学中の齋藤賢氏。齋藤氏が語ったように昨今、性に関する問題への社会的な関心が高まっている。
そのなかでも注目を集めている一つが“性的同意”。性的同意とは“性行為を行う際に同意を取ること”。しかし、現実世界では元慶応大学生の渡邉陽太容疑者が強制性交などのわいせつ関連で6度も逮捕された事件など、“同意なき性交”による被害は後を絶たない。
身近な女性が性暴力の被害に遭ったことをきっかけに、性的同意の啓発といった性に関する問題についての活動を始めたという齋藤氏。
性的同意への関心が高まる背景にも、横行する性暴力への憤りがあるのではないかと同氏はいう。