シャンシャン返還延期に その丸い肩にかかった“パンダの未来”
「今でも長いときは2時間、並びますよ。入場整理券の入手も困難で、土日祝の整理券は受け付け開始の1時間後にはなくなってしまいますから」(高氏さん)
17年6月12日、リーリーとシンシンの第2子として誕生したシャンシャン。同年12月19日からの一般公開を前に、観覧希望の応募総数は25万件!公開後初の祝日だった23日の観覧当選確率は、144倍まで膨れ上がった。
ぬいぐるみ、Tシャツ、帽子など、公開記念グッズが飛ぶように売れ、上野の街はシャンシャン特需で盛り上がったものだった。
丸まっこい体、まだ短かった手足で不器用に木によじ登り、転がり、竹にかじりつくおてんばさんの姿は多くの人を魅了する。147g、体長14.3cmで生まれたシャンシャンは、初公開時で12kg、現在76.4kg(5日測定)と、スクスク大きく育ったが、その愛らしさは変わらない。
今回の返還延期で、このかわいい姿がまだ、しばらく見られる。パンダファンは、さぞ大喜びだろうと思ったが、高氏さんは複雑な表情を浮かべていた。
「個人的な思いとしては、1日でも長く日本にいてほしいという気持ちはあります。その一方で、シャンシャンのことを思うと、1日でも早く中国に帰ってほしいと。