シャンシャンは「奇跡の子」自然交配の難関乗り越えたアイドル
母親に横から水を補給したり、栄養剤をあげたりしているはずです」
土居さんは、第1子が亡くなったときの園長でもある。
「がっかりしましたね。生まれて1時間、3日、1週間と、節目節目を乗り越えなくちゃならないんですが……」
わが子を亡くしたショックもあったのか、その後のシンシンは、偽妊娠はあったものの、発情の兆候を見せなかった。ようやくシャンシャンを授かったのは、第1子の死から5年後のことだ。
「最初の子はあまり強い子じゃなかったのかもしれません。体重もあまり増えず、ゆっくりと増えていった個体でしたし。その点、シャンシャンは体重が順調に増えて、問題ないなと思いました」
元気に育ち、愛らしい姿を惜しみなく見せてくれたシャンシャン。あと5か月で新天地に旅立つ上野のアイドルに、「ありがとう」と「頑張れ」を伝えたい。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載