くらし情報『「80年代の聖子」の魅力…“ぶりっ子”に多くの女性が憧れ』

「80年代の聖子」の魅力…“ぶりっ子”に多くの女性が憧れ

“将来は淳子になって、(西城)秀樹と結婚する”って、本気で夢見ていました」

そんな少女だったが、幼稚園時代から背が高いことに悩んでいた。

「小学校ではクラスの男子から“デカ林”“ジャイアント素子”などと呼ばれたし、大きな体でランドセルを背負う私に、すれ違いざま『でけえ』という大人もいました。だから外遊びは好きじゃなくて、テレビを見る時間が長くなったんですね」

夕方に再放送されていたアニメ『アタックNo.1』により、バレーボールでオリンピックに行くことで、いじめた相手を見返そうと決意。中学でバレーボール部に入部したころ、大林さんの前に彗星のごとく現れたのが、松田聖子だ。

「当時600円だったレコードには、なかなか手が出せませんでしたが、歌番組や、アイドルが出演して歌うバラエティ番組が週に何回もあったから、聖子ちゃんの歌はつねに聴いていましたね」

小柄で、ちょっと甘えたしゃべり方をする聖子は“ぶりっ子”と揶揄されることもあったがーー。

「そういうところもうらやましかった。背の高い私が持っていない要素ばかりを持っていたから。当時の私にとって、聖子ちゃんは“会いたい人”というより、むしろ“なりたい人”だったんです」

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