ぜん息薬、皮膚病薬…“コロナで不足する薬”の共通点
(前出・医療ジャーナリスト)
需要と供給の微妙なバランスのうえに成り立っている薬品供給。そのバランスを崩しているのが、“コロナへの不安”なのか。
前出の大学病院薬剤部関係者は言う。
「最近もインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンが一時的に不足したことがありました。抗がん剤治療を受けると、免疫機能が低下することがあります。そこで患者さんには事前に、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種することを推奨しています。
しかし今冬は、コロナとインフルエンザの同時感染を避けるため、また肺炎予防の意識も高まったため、例年より両方のワクチンを接種する方が増えたのです。そのために抗がん剤治療を受ける患者さんの分のワクチンが足りなくなったこともあったのです。
コロナ禍では例年とは異なるニーズも発生し、ワクチンばかりではなく、薬品が不足することもあります。しかし代替薬もありますので慌てないことが大切です」
また前出の公益社団法人日本薬剤師会の担当者も、
「ジェネリックもありますし、現状では、患者さんへ薬は行き届いていると認識しています」
持病薬や常備薬が一時的に消えてしまっても、医師や薬剤師と冷静に相談していくことが必要なのだ。
「女性自身」2021年2月16日号 掲載
山田花子、帰宅した次男に告げたこと「泣いていましたが病院に着いたら覚悟を決めたみたい」