川上麻衣子「コロナ感染公表で中止した『感染を謝らないこと』」
撮影初日となる11月6日の朝、体温計を買って検温をした。
「平熱でしたので安心して、夜まで撮影をしました。体調の変化はなかったんですが、ロケ弁当がひどく塩辛く感じたんです。いま振り返ると、コロナによる味覚障害だとわかりますが、そのときはコロナで味がなくなることはあっても、過敏になることはないと思っていました」
その晩から発熱し、体の節々の痛み、悪寒、疲労感におそわれた。プロデューサーに体調を報告し、7日の撮影を休みにしてもらった。
ホテルで待機しているタイミングで、東京の保健所から「濃厚接触者なので、2週間、外出を控えてください」と連絡があった。発熱を伝えてきた近親者の陽性が先に確認されたのだ。
「起きていると熱が下がって、横になると上がる感じ。
39度は超えませんでしたが、38度をいったりきたりでした」
11月11日、数回の再検査を経て、陽性が確定した。芸能人ならではの悩みもあった。感染を公表するか否かだ。
「テレビ局側から『出演者から感染者が出たため撮影を中止したことを発表します。川上さんの名前は仮名にもできます』と言われました。でも、いずれわかることですから、公表することにしました」