森永卓郎さんでも陥った“相続地獄”回避のポイントを伝授
思い出の品、家族への思い、財産の分割など、親の考えを知っておくことは重要です」
ファミリーヒストリーを作り、把握していない「相続人」がいないかどうかも確認を。
「以前、私は家系図を作る会社に依頼し、江戸時代まで家系をさかのぼりました。すると、びっくりすることに、亡くなった母親には夭逝した妹がいたんです。幸い、相続に関するような発見はありませんでしたが、もし隠し子などが見つかれば“争族”の種になるので、早めに把握しておきましょう」
【極意4】葬儀・墓の準備も生きているうちに
親の希望する葬儀や、墓をどうするかも確認しておきたい。
「葬儀は、死の悲しみもあるなか進めなければならないので、相見積もりを取らず、病院から紹介された葬儀社にすべて任せてしまうケースが多いです。しかし、本当にそれでよいのか冷静に判断を」
現在は比較的安価な家族葬や、火葬場で弔う直葬(20万円ほど)など選択肢も広い。
「親の生前に葬儀の話題を持ちかけるのは気が引けますが、気持ちよく親を送るためにも話しておくべきです。墓についても、新たに購入する場合、都内だと500万円はかかります。
できれば葬式費用とあわせて用意してもらうほうが安心です」