役所広司 稼げない役者を名優にした“恐妻のダメ出し39年間”
役所さんの現場マネージャーには、関係者の間で“日報”とも呼ばれているレポートの提出が課せられています。“何時、○○氏と打ち合わせ。その後、雑談”“何時、昼食。メニューは……”など、マネージャーがこと細かく1日の出来事をまとめて、社長である奥さんにメールなどで報告しているのです。
また不倫愛をテーマにした映画『失楽園』については、役所さん本人も“出演するかどうかを奥さんに相談した”と語っていました。日々のスケジュールから、どんな仕事を受けるかも、さえ子夫人がしっかり管理しています。役所さんの成功は、もちろんご自身の努力の賜物です。しかし半分は、さえ子さんの功績ともいえると思います」
キャンピングカーを衝動買いしたものの、結局一度もキャンプにはいかず……といった飽きっぽいエピソードにも事欠かないという役所。
だがその彼が“飽きないこと”は2つだけあり、それが俳優という仕事と、さえ子夫人なのだという。
「’98年に『週刊文春』で阿川佐和子さんと対談したときの見出しが《飽きっぽいのに役者と女房だけは続いています》でした」(前出・知人)
冒頭で紹介した『サワコの朝』で、役所はこんなエピソードも明かしていた。