退職金で豪遊、年金に不安…老後資金にまつわる「勘違い」を正す
に預けよう
□ 退職金を元手に夫婦で店を始めようと思っている
□ ローンの残りはとりあえず退職金で完済しよう
□ 孫のためには出し惜しみせずお金を使うつもりだ
□ お金のかかる趣味も退職金を充てて楽しもう
当てはまる項目が多い人は、いったん老後のプランを考え直したほうがいいという。大きな勘違いさえ避ければ、定年後は過度に悲観的になる必要はないと大江さんは話す。老後の不安をあおる話の誤解を解いていこう。
’19年6月に「老後は2,000万円の預貯金が必要」という数字が話題になったのは記憶に新しい。
「数字は総務省の家計調査がもとになっていて、『高齢夫婦無職世帯』の毎月の赤字額が約5万円、年金で生活する期間が30年だとすると約2,000万円が不足、という話が出ました。しかし、老後に不足する金額は受け取る年金額や生活する環境によって異なります。また、この試算は、貯蓄額が2,500万円ある、という前提。つまり2,000万円足りないのではなく、2,500万円も貯蓄を持っているからこういう生活をしているということなのです」(大江さん・以下同)
その年金についても「年金は破綻する」といった話題が尽きない。