くらし情報『下重暁子さん語る新・死生観「悔いを残して死ぬ」ススメ』

下重暁子さん語る新・死生観「悔いを残して死ぬ」ススメ

思いを残して道半ばで死ぬ、一緒にいたい人と死に別れる。後悔する生き方とは、死ぬときまで、なにかに情熱を持ち続けている生き方だと思うのです。『今日』に情熱を傾けて生きるからこそ、死んだら後悔が残る。けれど、それもいい死に方ではないでしょうか」

下重さんに半生を振り返ってもらうと、現在の境地に至ったゆえんが見えてきた。

「私は小学校2年生と3年生の2年間で、たった1日しか登校できませんでした。結核で隔離療養を強いられたんです」

“感染症による闘病”を丸2年、少女期に経験していた下重さん。

「1日4度検温し記録をつけて、寝ているだけの生活。何もすることがないものだから、父の本棚から抜き出した本をながめては、想像を膨らませるのが日課でした。
そこで『自分と向き合う』習慣が身についたんだと思います」

当時は致死率が高く“死の病い”とされていた結核。部屋で一人思いを巡らせるなか、否が応でも「死」を意識することになった。

’59年、NHKに入局し、アナウンサーに(故・野際陽子さんは1期先輩にあたる)。’68年、31歳でフリーとなり、以後もともとの夢であった文筆業も並行して行い始めた。そして50代に入る前から「後半生をどう生きるか」

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