45股詐欺男“鉄板ネタ”は「象の調教師の資格持ってんねん」
一生一緒にいられる人じゃないとイヤなんです』と、言いました。すると彼は『俺も本気や。一生一緒にいるつもりや』と、言い返してきたんです。『結婚したら、夫婦2人で世界一周したい』とも言っていました。そこまで本気なら、と交際をスタートすることにしました」
詐欺や悪質商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんは次のように解説する。
「コロナ禍で人と会う機会が激減しているなか、マッチングアプリを始める人が増えています。そのいっぽうで、詐欺師たちの狩り場にもなっているのです。プロフィールは自己申告制ですが、真剣に結婚を望む女性ほど性格・年収・趣味などの自分の情報を真面目に書いてしまいます。
それで詐欺師は女性に合わせたキャラクターを演じたり、話を合わせたりしやすくなるのです」
Aさんは宮川容疑者のどんな部分に引かれたのだろうか?
「中小企業診断士の資格など20~30の資格を持っているという話をした後で、『象の調教師(の資格も)持ってんねん』と……、思わず笑ってしまうんです。映画や旅行の話とか、たわいのない話をするのも上手でしたし、人を飽きさせませんでした。それに『スタイルがいいね』『肌がキレイだね』とか、女性が言ってほしいと思う言葉を、恥ずかしがらずにサラっと言うんです」