45股詐欺男“鉄板ネタ”は「象の調教師の資格持ってんねん」
実は「象の調教師~」は宮川容疑者の“鉄板ネタ”だったという。
Aさんと交際を始めて2カ月後、容疑者はこんな話を切り出してきた。
「『俺が6歳のときに母は死んでいる。でも一生自分と人生をともにする人には一生健康でいてほしいから』と熱弁され、水素水の購入の契約を結ばされていました」
■「つむじ見当たらない」被害者語る“カツラ疑惑”の裏側
結婚前提の交際のはずなのに、会えるのは月に1回か2回、それも2時間程度。“怪しいのではないか”という友人の指摘もあったが、Aさんは信じきれずにいた。
「ただ、インターネットの書き込みに彼と似た特徴を持つ男性の書き込みもあって、疑惑は膨らんでいったのですが、まさかな……という思いでした」
だがAさんは決定的な現場を目撃する。
「昨年10月に宮川がほかの女性と車に乗り込んでいき、その姿を動画で撮影したんです。2人が帰ってきたときに女性に話を聞くと、私の2回目のデートのときと同じ言動や似たようなドライブコースでした。
それで彼の裏切りを確信できたのです」
容疑者と決別した後、Aさんはネット上で被害を訴えていた人たちと連絡をとるようになった。
「話を突き合わせると、経歴も誕生日さえも彼の話は嘘ばかりでした。