2021年5月6日 11:30
相次ぐ延期、中止…プロモーターが語る苦悩のイベント裏事情
イレギュラー続きだったが、それでも乗り切れたのはお客様からの温かい言葉だったという。
「突然の連絡にもかかわらず、『もしかして、朝から連絡してくれていました?ありがとう』と労ってくれる人もいました。会場でも『あなたたちが一番大変よね』と声をかけてもらったこともあります。ライブに足を運んでくれるお客様は、とても協力的です。やっぱり自分が好きなものとして来場してくださる訳なので、『開催してほしい』という気持ちが伝わってきます」
■気がかりなのはお客様のメンタルケア
そんなAさんが将来的に懸念していることは、制限が完全に緩和された場合のことだという。
「いまはグループごとに座席の間隔を空けているので、お客様的には快適に感じるようです。ただ、その状況に慣れつつあるので、今後集客を100%に戻す時が難しくなるのではないでしょうか。人との距離に敏感になっているので、不快に感じる人も出てくるかもしれません。
私たちはお客様の感染症対策など物理的なところはケアできますが、『チケットを購入しよう』と思ってもらうことから来場するまでのメンタル面までケアするのは難しいと思います」
だがAさんは「これは野外音楽堂でライブがあったときのことです」