IKKO「宮尾登美子さん原作映画が教えてくれた“真の色気”」
『陽暉楼』の豪奢な和装の芸妓の姿には、目をみはった。
「真の色気を考えさせられました。色っぽさというのは、からだ全体から発せられるもの。息遣いであったり、しなり方だったり、帯の締め方、襟の抜き方、そして髪形も大事。たとえば髪の毛にこれくらい空気が入って、柔らかさがこのくらいで、今にも崩れそうな髪の毛は襟足のこのあたりにあって……のような、細かい魅せ方を勉強させていただきました」
こうして培われた和の世界を表現するヘアメークの感性は、美容専門学校卒業後に就職した澤飯廣英氏が経営する横浜の超一流サロン「サワイイ」を退職し、独立した後にも生かされた。
「アトリエGOROを主宰するヘアデザイナーの伊藤五郎先生が、ご自身に来た仕事がスケジュールが合わず、『和装がうまい』からと私に回してくださったんです。もう大抜擢だったと思う。昨日今日フリーになった人間がすぐ表紙のヘアメークをやるわけだから」
眞野あずさを担当した『美しいキモノ』の表紙がきっかけとなり、『ミセス』や『家庭画報』の表紙のヘアメーク依頼も舞い込み、仕事が激増。
その後の活躍は、誰もが知るところだ。
「’80年代は、今の私を作り上げる、助走期間の10年でした」
「女性自身」2021年5月25日号 掲載
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