健康維持も重要!年金生活で破綻しないための生き方&制度
夫が厚生年金に20年以上加入しているなど一定の要件を満たしていれば、夫は妻が65歳になるまで受け取れますが、妻のほうが年上の場合は、夫は加給年金はもらえません」
ちなみに、加給年金の金額は定額の年間22万4,700円に、特別加算額がプラスされる。妻の生年月日が1943年4月2日以降なら、特別加算の額は年間16万5,800円(’21年度)となり、あわせて39万500円が受け取れる。
「老齢厚生年金を65歳から受け取ると、加給年金がもらえます。年金を増やしたいのなら、老齢基礎年金だけの繰り下げを。女性は男性よりも長生きするので、妻の年金も繰り下げておくと長生きリスク対策になります」
また、忘れてならないのは「病気・介護にかかるお金」が増えてくること。老後の蓄えを食いつぶす不測の出費を減らすためにも、健康維持も必須科目だと心得るべし!
「70歳までは医療費の窓口負担は3割です。高血圧や糖尿病など慢性疾患にかかると、薬を定期的にもらいに行くために通院しなくてはならず、医療費・薬代の出費が毎月続くことになります。ですが健康を維持できれば、生活習慣病を防ぐだけでなく、出費を抑えることができるのです」