くらし情報『妊娠発表のだいたひかる 不妊治療中がんに…自分の命と子への思い』

2021年8月16日 11:00

妊娠発表のだいたひかる 不妊治療中がんに…自分の命と子への思い

「地獄に際限ないなと思いました。空胞って言葉のとおり、私、空っぽだって感じました。いちばん涙が出ましたね。あ、もうここで不妊治療は強制終了なんだと」

■わが子が欲しいという思いと、母体の命。せめぎ合うなかで、2人は覚悟を決めた

不妊治療への未練を残したままの2人に、全摘手術後も残酷な診断が待っていた。リンパ節に転移していたため、脇の下を切除し、45mmの塊を取り出した。抗がん剤治療も必要になると医師に告げられたのだ。

さらに3年後、19年にまたも右胸に乳がんが再発。
4mm大の腫瘍を日帰り手術で切除し、放射線治療を25回受けた。全摘後の再発は1割未満といわれている珍しいケースだ。

当時の取材で、小泉さんは記者に「目標は不妊治療の再開」と話していた。対するだいたさんは、「何言っちゃってるのかな?」と思っていたそう。「2人でまだそういう話をしていなかったんですよ。再発してるのに危なくない?死んじゃうかもよ?って取材中に思っていました。でも、私ががんや不妊治療の不安で頭がごちゃごちゃしていたときに、彼に道を舗装してもらったような気がしました。悪いものができたら取る。
その後なら不妊治療に戻れるかもしれないと」

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