くらし情報『妊娠発表のだいたひかる 不妊治療中がんに…自分の命と子への思い』

2021年8月16日 11:00

妊娠発表のだいたひかる 不妊治療中がんに…自分の命と子への思い

「自分ががんになって、夫には申し訳ないという気持ちがあります。だけどがんになってから、命に限りがあることを重々感じたので、人生やり残したことがないようにしたいという思いが大きかったですね。凍結した受精卵の保存について、年に1回、更新手続きがあるんですが、その日だけ親になった気持ちになっていました。あのままだと70、80歳になっても凍結していて、絶対に後悔すると思ったんですよね」

だいたさんは移植に向けて、半年かけて体調を整えた。小泉さんも全力でサポートした。

移植後、1週間で結果が出る。夫婦でクリニックに聞きに行ったが、だいたさんは緊張して医師の顔を見られなかった。妊娠してる?それとも……?

判定結果は陽性。
2人はそろって「お~!」と歓喜の声を上げた。当日の状況そのままに、小泉さんは片手を高らかに上げて「お~!」と再現してくれる。その瞬間のうれしさと驚き、感動が伝わってくる。

「僕は夢みたいだと思いました。妻はボ~ッとしていましたね」

「第1段階を突破できたんだ!と思いました。うれしいですけどやっぱり流産など次の不安のほうが大きくて……。でも昔に比べて私は体が温かく感じるし、なんだかいけそうだなっていうことが多かったんですよね。

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