くらし情報『ALSのニャンちゅう声優 声と引き換えの人工呼吸器は「しない」』

2021年8月30日 11:00

ALSのニャンちゅう声優 声と引き換えの人工呼吸器は「しない」

でも、一度身につけた基礎はしっかり残っていて、どんなに早口でしゃべってもよく聞き取れる声を出せるんです。当時は気づけなかったけど、ボクの声優人生の大切な武器になりました」

プライベートでは89年、劇団の勉強会で出会った雅子さんと結婚。一人息子・悠生さん(29)にも恵まれた。80年代に入ってからは、仕事も順調で、『ちびまる子ちゃん』『それいけ!アンパンマン』などで、複数の役で呼ばれるようになり’92年には、ニャンちゅうの役を射止めた。

「オーディションのとき、米国の人がいたものだから、米国の短波放送のDJの声をイメージして、思いつきで出した声がウケてしまったんですね。それがニャンちゅうの声。完全に習得するまで3年ほどかかりましたが、今では長ゼリフや早口でも対応できます。基本的にはビブラートを利かせていて、声優としてのプロの技が使われているんですよ」

こうした技術を後進に伝えようと、32歳からアミューズメントメディア総合学院で、声優志望の若者の育成にもあたっている。


■突然の体調不良。転ぶことが多くなったのが始まりだった

「音楽や芝居、声優など、“声”を武器に好きなことを追い求めていました。

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