2021年9月13日 11:00
教師からの性暴力を顔出しで訴え…「どうか被害者を責めないで」
「15歳までは、どこの学校にもいる、絵の好きな普通の女の子でした」
■中学三年生のころ、教員から無理やりキスをされた
美術科のある高校を目指し、美術教員だった教師Aから絵の指導を受けていた石田さん、中3の卒業式の前日に、その教師Aから突然、『チケットがあるんだ』と、美術館に誘われた。
「お世話になった先生の誘いを断れずに美術館へ行き、そこで私は急におなかが痛くなるんです」
その教師Aは、体を休ませるためと言って石田さんを一人暮らしの自宅に車で連れ帰った。やがて体調が戻った彼女が画集などを見ていると、
「実は好きだったんだ」
いったんは拒絶したものの、無理やりキスをされた。
「私は頭が真っ白になり、過呼吸のような状態になって、泣きだしてしまいました」
母に相談するも叱り飛ばされ、その後誰にも相談する勇気を持てなかった石田さん。戸惑いと恐怖のなかで、関係は大学2年時まで続いた。「教師と生徒。その絶対的な支配関係があって、一緒にいる間は、私は人形のようになっていたと思います。DVの構造に似ているのかもしれません。
別れは突然で、大学2年の夏でした。教員に新しい恋人ができたようで、私とは会わなくなりました。