2021年9月28日 15:50
コロナ禍の保健所の過酷さを後世に 79歳女性映画監督の奮闘
病院は絵になるんですよ、命と直結してますでしょ。救急車にしても、ベッドの様子にしても、搬送の様子にしても、人工呼吸器にしても、言葉はよくないかもしれませんが、絵になるんですよね。
保健所は、本来は直に出て行って面談することもあるんですけれど、今は電話応対が中心。それだと絵にならない。ですから、取材する側としては保健所に関心が向きにくい。私も電話対応だけでは絵にならないので、困りましたね」
「この映画は退屈なんじゃないか」という宮崎監督の不安に反して、8月27日に中野区で開かれた上映会は盛況。3回に分けて行われ、コロナ感染予防のため人数制限をして各回150名づつ、計450名が集まった。
「反響はすごくて、『あっという間の100分でした』とか、『保健師さんの苦労がわかりました。
保健師さんたちに感謝します』とびっくりするくらいうれしいご意見ばかり。感想文も180人分くらい集まって、本当に多くの方が丁寧に書いてくれてました。今後はミニシアターでの公開を目指しています」
■現場の保健師から「この状況を記録したい」の声が
10月2日からは、東京の映画館「ポレポレ東中野」での公開も始まる同作。