くらし情報『コロナ禍の保健所の過酷さを後世に 79歳女性映画監督の奮闘』

2021年9月28日 15:50

コロナ禍の保健所の過酷さを後世に 79歳女性映画監督の奮闘

夜は午後5時半の振り返りのミーティングが終わった後に帰ることもありましたが、だんだん状況が大変になってくると、午後10時、午後11時までいることも。感染者の数が増えたなどの報道があるたびに、気になって自分のカメラを持って行っていたから、最後の方は3日に1度のペースで通っていましたね。

ただ職員のそばにいて、カメラを回すだけです。もちろんインタビューはしますよ。『今の電話は何でしたか?』とか『ちょっとこのところ増えてきて大変ですね』とか。でも、基本的には働いている姿そのものを撮りました。職員の方もすごく迷惑だったんじゃないかとは思いますけど。臨時で応援に来ていて事情をご存じない方からクレームが出たりもしました」

第3波があった今年の年始は、「本当に保健所の電話が鳴りっぱなしでした」と述懐する。
「それでも感心したのは、保健所のみなさんが丁寧に対応していること。そのころ、新聞などでも“保健所はPCR検査を受けさせない”とか非難が多かった。今もそうです。“保健所から1週間も電話が来なかった”とか。保健所に対する市民の感情は決していいものではなかったと思います。でも、私が見た実際は対応がすごく丁寧で、感染した陽性者の1人1人の事情をちゃんと聞いていました。

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