2021年12月10日 06:00
医師に聞くオミクロン株対策「室温20度、湿度50%で1時間おきの換気を」
(峰さん)
児玉さんは次のような見解だ。
「高齢者や基礎疾患のある人は、重症化を防ぐために3回目の接種をすべきでしょう。それによって中和抗体が5〜6倍に増えます。65歳未満の健康な人は、オミクロン株に対するワクチン効果、今後の感染の広がりなど最新情報を見て判断することになるでしょう」
不織布のマスク着用、手洗い、消毒、3密の回避など、今では当たり前となった日常生活も基本だ。
「オミクロン株が本格的に流行すれば、医療崩壊、緊急事態宣言の発出につながりかねません。年末年始の会合もほどほどに。会話するときは面倒でもマスクをしましょう。また、これからは寒くて乾燥する時季。
換気や湿度管理も重要です」(児玉さん)
当たり前の感染対策こそが、オミクロン株を抑える最善手なのだ。
■「部屋の空気管理」が感染リスクを下げる
「オミクロン株には未知の部分が多く、そのなかで私たちにできるのは予防を徹底すること。コロナ禍でマスク着用や手洗いが習慣になった人は多いと思いますが、これからの季節は、『温度・湿度の調整』『換気』といった室内の空気管理がより重要になってきます」
そう話すのは、微生物学、ウイルス学が専門で、札幌医科大学教授の横田伸一さんだ。